明日目が覚めたら
「離して!!こんなこと許さないわアルっ!!」


「姫さま!!離せアレク!!」


「アル~!!」


ウルルの振り絞った助けを求める声にアレクの動きが止まった。

力なくだらりと腕が下ろされた。

アレクから解放されたサンドラは

剣を抜きその切っ先をアルの喉元に当てていた。


「姫さまを離せ。

 さもなくば一瞬にして命を落とすこととなるであろう。」


アルの手の力が緩めた。

ウルルはアルの手から逃れ剣を抜く。

「形勢逆転よ。

 さあ、アレクを元に戻しなさい。

 その、暗示も解いて貰わないとね。」








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