明日目が覚めたら
その晩、宿に泊まった3人は、

早々に食事を済ませ、

各部屋に戻ったが、程なくして、ウルルの部屋をアレクが訪ねてきた。


「どうしたの?アル調子悪い?」


「いや、ウルル今回のこと迷惑かけたな。」


「アルのこと?」


「ああ、そんなのアルのせいじゃないし、

 私が二人に黙っていたことが、

 事を大きくしたような気もするし。

 だからアルの事はアルの…

 ああ、アレクって呼ばないと話が混ざっちゃうね。

 ダメだな、クセで…」



「可愛かったよ。」


「え?」


「アル、アル、って呼びながら追いかけてくるウルル。」


「どうしてそう呼ばせてたの?」


「名前に執着なかったからな。

 どうせ、誰が付けたかわからない名前。

 お前がそう呼びたいならそれでよかった。」





 
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