明日目が覚めたら
「だ、大丈夫ですか?」

「何?」

「お酒なんて、飲まれたことないでしょうに、、」

「あら、儀式とか、祝いの席では飲んだりするでしょ?」

「いや、あれはほとんどが聖水で、、、あ、、」

ウルルは真っ赤な顔してとなりで既に寝息を立てていた。

「姫さまったら。」

サンドラはウルルの寝顔に笑を漏らしながら

「お疲れでしたし、多分昨夜は眠れなかったのでしょうね。」

髪を撫で軽々とウルルを抱き上げ、

宿の部屋へ向かった。


ホ-ルにはたくさんの泊り客がいた。

二人の様子を見つめている男が一人

その中に紛れていた。

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