明日目が覚めたら

キレイめな赤い髪、美しい顔立ち。

自由奔放な性格で、城の中でも人気者。

城内の侍女たちのほとんどが、

ランスの毒牙にかかっていると言っていいのだ。

サンドラを除けば。

さすがのランスも師匠にだけは手を出せない。

逆をたどれば、サンドラだけは特別なのだ。

ウルルはランスと過ごすのが好きだった。

退屈な城の中の生活もランスがいると

結構刺激的で楽しいものになる。

悪友ランス。

しかし、例に漏れず

ウルルにも、最後の一線は超えていないが、

しっかりもう手を出しているのだ。

旅にでる何日か前の晩、こっそり二人で酒盛りをして

酔った勢いでなんとなく、、

ふたりの秘密と約束したのにランスの馬鹿。

ウルルは、自分の浅はかさを呪ったのだ。



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