明日目が覚めたら
気まずい空気のまま、

無言で馬を走らせる一行は日が沈む前に

スダク城に到着した。


岬の岸壁にそびえるスダク城は圧巻。

周りが海という立地に他は寄せ付けない壮観さがある。

城の前には沢山の衛兵によって守られており、

城の中まで入るまでにひどく時間がかかった。

場内に入った頃にはもう、うんざりした気分だった。


「よくいらっしゃいましたね。ウルル姫歓迎しますよ。」


最初に対応してくれたのは王妃さまで、

後ろから小さなお姫様が

ひょっこりと恥ずかしそうに覗いていた。

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