明日目が覚めたら
「複雑なのね。」


「はい、前王派と、新王派に分かれています。」


「で、あなたは新王派なわけね。」


「はい、城に仕えている者たちのほとんどは新王派です。

 だって新王のガイヤ様はお優しくて男前なんです。

 それに、革新的で、商業を中心とした国へと変えられて、

 私たち国民は豊かになったのです。

 前王派は、前王妃様、と役人の一部です。」


「そう、是非お会いしてお話をお聞きしたいわ。」


城に仕える者たちに慕われる革新的な王。

何より、こうやって自分の意見をはっきりということのできる

言論に自由が認められている国政に

ウルルは非常に興味深く感じた。
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