明日目が覚めたら
夜遅くまで、酒盛りをしている脇で、

ウルルはジェインに今までの話をした。

ジェインは、興味深そうに、

「それで…そう、そしたら?」

と次を急かすので、

すっっかり話してしまった。

印象が悪かった割に、いい人で、

聞き上手だった。

アレクがいなくなってこんなふうに話す人が出来て

ある意味を気を許してしていたんだと思う。

しかし、聴き終わったあとの一言がウルルの息を止めた。


「君は、アレクという人に恋をしているんだね。」


「そ、そんなわけないです。」


「そう?なら、君はまだ気がついていないんじゃない。」


「まさか。」


わなわなとカラダをこわばらせながら、

首をちぎれるほど振った。






< 222 / 300 >

この作品をシェア

pagetop