明日目が覚めたら
サラっと髪を優しく撫でる手に、

あの人を感じる。

アレク。

「アレク…?」

男はフフっと笑い


「残念。オレ。」

ランスがウルルのオデコを触って


「熱はないみたいだな。」

「ランス。あなたがここまで運んでくれたの?」

「なに?感謝のキスでもくれるの?」

「しないわよ。私たちそういう付き合いじゃないでしょ。」

「ですよね~。」

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