明日目が覚めたら
「アレクとはそういう仲になれたわけ?」


「馬鹿っまさか。」


「なんだよ、旅出る前と変わってないんじゃん。」


ランスは、全てのことを知っている。

やってることは軽いけど、口は固い。

ウルルの思いの先を理解して相談役を買って出ていた。


「ランス、

 あの、

 あの日のことは忘れて欲しいの。」


「あ~?なんのことだ?」


「馬鹿、言わせないでよ。」


「酔っ払って、淋しい淋しいって抱きついてきたこと?

 それで、、そのあと、、」


「わ~それ全部なしでお願い!!」


「それで、お前がいいならな。」


「いいんだってば。」


「俺じゃなくて、今度はアレクにしろよ。

 あれで、俺はかなり

 お前に持ってかれっちまったからな。」


 
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