明日目が覚めたら
ウルルにも、ランスにも、

心の中に想う人がいて、でも、叶うはずもない。

そんな、やりきれない気持ちでいることを癒してくれる相手として

お互いを求めた。

時には兄弟、時には恋人のように。

決して心が交わることはない。

それが逆に安心感を与えてくれた。

____始まりがそうだったとしても

それが愛情と変わり始めることがないという保証はない。

ランスの中にはウルルはかけがえのない存在に変わって行っていた

ウルルがアセンデルフを立つ数日前、

まだ、アレクたちが従者とは決まっていなかった。

そんな時、不安とやり切れなさから

ランスとふたり飲み明かした夜



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