明日目が覚めたら
その頃アレクは、ウルルたちの事を気にしながらも、

アル達一派の所業について調べていた。

アセンデルフで何かしているのではないかという予感がして

立ち戻って調査していたのだ。

案の定、物資の密売ル-トを突き止めた。

少なくともこの国で、好き勝手なことはさせない。

国王に報告し、関係者たちを処分した。


「あとは俺の暗示とやらを解くだけだな。」


アレクは、城内にある小さな部屋のドアを叩いた。

シルファ-は目を丸くしてアレクを迎えた。


「何故、お前はここに居る?」


「説明は後だ、お前なら解けるだろう?

 俺にかかっている暗示とやらを。」


シルファーはアレクの額に手を翳すと、

呪文をつぶやきそして、コツンと机をつついた。

すると机の上に文字が現れやがて消えていった。

シルファ-はため息をつき、


「厄介なものに関わったね、

 これを解くのはかけた本人しかできないよ。

 薬を作ってやろう。暗示の効力を消す薬だ。」


「恩に着るよシルファー。」


「さあ、聞かせてもらうよ、何故姫から離れることになった。」






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