明日目が覚めたら
「今までも、お前がそばにいただろう。

 だから姫には危害が及ばなかった。

 お前がいない今、負の感情はすべて姫に向かっている。

 もしかしたら今、もうそれは起きているかもしれない。

 早く行け、手遅れにならないうちに。」


「シルファー、お前が魔女なんだろう。

 なら、今すぐいって呪いから解放してやってくれ。」


「それができたら、もうとっくにしている。

 感情的になって昔、国王にかけてしまったものなのだ。

 後悔した時にはもうどうにもならなくなっていたのだ。

 姫自身の力で呪いを克服してもらうしか方法はない。


 お前しか姫を救うことはできない。

 さあ、薬ができた。1日しか持たない薬だ飲み忘れるでないぞ。」


シルファ-は、たった今調合したばかりの薬を

持たせられるだけアレクに持たせ

ウルルの元へと急かした。



 
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