明日目が覚めたら
旅立ちの日、

リアンがこっそりと告白をしてくれた。

成人する前にウルルのように国々を見て回りたいと。

その時は必ずアセンデルフに滞在したいと。

ウルルは笑顔で答え、

それまでに、今よりずっといい国にしたいと心に思っていた。


「もう大丈夫か?」


アレクが旅立ちを急かした。

まだ、予定ではもう一国訪問の予定だったが、

ウルルの体調のことを考え

アセンデルフに帰国することになっていた。

流石に回復しているとはいえ、

馬に乗って帰るわけには行かず、

アセンデルフから迎の馬車が用意されていた。

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