明日目が覚めたら
ガクンっ

「きゃ。」

突然止まった馬車の中でウルルはバランスを崩した。

馬車の扉を開けて、


「どうしたの?」


外の様子を見て驚いた。

剣を持つ男達にぐるりと囲まれていた。


「あ…」


先頭に立つ男の一人に見覚えがあった。


「アル…」


「兄さん、やってくれましたね。まあ、

 なにか手立ては取るとは思ってましたけど、

 まさか、姫さまの護衛を放り出してまで、

 対策をとってくるとはね。」


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