明日目が覚めたら
キシッ、何の躊躇もなく守衛室へ入っていくエスタ-シャ。

引きずられるようにドアをくぐるウルルは


ハッと息をのんだ。


小さい頃絵本で見た、魔女の部屋さながらの光景が広がっていた。


ガクンっと目の前のエスタ-シャが力なく倒れた。


「エスタ-シャ!!」


糸の切れた操り人形のようにピクリとも動かなくなった。


くすくすと笑いながら、

「大丈夫深い眠りに入っているだけ。」


そういいながら妖しく笑うのは、


エスタ-シャの母親でもある王妃だった。

「王妃様、、このようなところで何を!!」

縛られているアレクと

エスタ-シャと同じように人形のように倒れているサンドラが目に入った。


「さすがわが娘。身も心も私の思うがまま、、」
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