明日目が覚めたら
馬たちを繋ぎ世話をしているアレクのもとに走り寄った。

「アレク!」

「どうした。」

ウルルは左手を差し出すと、

不思議そうな顔してその手を見つめハッとする。

「実は…」

そう言って差し出された右手に同じような文字が浮かんでいた。


「私たち遠回りをしていたの?」

そう言いながらお互いの手を重ね合わせた。

「俺で、いいのか?」

「あなたでないとダメなのよ。」


どちらからともなく引き合い

抱き合った。

「愛してる。ウルルお前が好きだ。」


「初めて聞いた。」

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