明日目が覚めたら

「アル!!」

走り寄り口を覆っている布を外す。

「ウルル、馬鹿なんでこんな所に来てるんだ。」

「来たくて来たわけじゃないの…」



「ようこそ、ウルル姫、憎いシルベルの娘。」


「王妃様!何故こんな事を。」


「王の真実の愛を受けるのは私。

 お前など憎しみの炎で焼き尽くしてやろう」


ウルルめがけて液体を降り注ぐ


憎しみに歪む王妃の顔は醜く恐ろしく歪み


そして地の底から響くほど低い声で笑う。


張り付けられたように動けないウルルの耳元でアレクが囁く。


「3つ数える。3つと同時に出口に向かった走れ。」


『1つ、2つ、3-   』
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