明日目が覚めたら
パチパチという音から、木で作られた門の扉へと炎は燃え広がり、

さらに、轟轟と音を立てていた。


油まみれの私は一歩間違えば火ダルマだった。


あの時アルが押し出してくれなければ、、、


それを思うとゾッとした。



「こんな火の傍では危険だ、城へ戻って身体の油を落としなさい。」


王に言われ、アレクとともにその場を離れることにした。


怖くて震えるウルルをアレクが抱きかかえるように


城に向かって歩いた。


「振り返るな、大丈夫だ。すべて終わったんだ。」





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