明日目が覚めたら

「じゃあ、サンドラは南門で起こったこと全部を知っているのね。」



「意識がなくなる時はありましたが、
 
 大体のことは説明できると思います。」


「アルには話したの?」


「はい、というかあの者は何やら調べているようです。

 朝起きぬけに私のところに来て事こまかに聞いてきました。

 そうです、そこで聞いたのです。

 昨夜、浴場の中で起こったことを!

 ああ、姫様の婚姻前の大切なお身体を

 あんな下賤なものに委ねることになったとは、

 すべて私の不用意な行動が招いたこと。

 死んでお詫びを!!」


サンドラはどうにも、

アルにわたしの身の回りの世話をさせてしまたことが

悔しくてどうしてもそこに話をそこに持って行きたがっている。

私は忘れたいのに


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