明日目が覚めたら
特にウルルに関しての事だ。

今回のことでウルルに対する自分の気持ちを再確認してしまった。


こんな時に不謹慎だ。


そうも思ったが、命に関わるような事態だったからこそ、

ウルルを失いたくないという気持が押さえられなくなったのだ。


そしてふっと思い出してしまうのは


湯に沈んだウルルを引き上げた時の手の感触と、


月明りにほのかに照らされていた成長したウルルの身体だった。



昔一緒に水遊びをしたり泳ぎを教えた時とは全く違う女の身体。


アレクは頭を振って気持ちを落ち着かせる。


「ほんと、どうかしている。」


自分の中の沸き上がってくる気持ちに対処できずに


戸惑うばかりだ。
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