明日目が覚めたら
従者、アレク。

勇気と知恵を持ち合わせた男。

女剣士、サンドラ

美しく腕利きの男たちと剣を交えても見劣りしない腕前の持ち主。

二人とも、ウルルを守るために、幼少から選ばれ育て上げられた。

何があっても決してウルルを裏切ることのない、

終生仕えることを誓っている者たち。


旅立ちの朝


ウルルは、王の前に進み出た

「お父様。」

自慢のブロンドを束ね、乗馬服に身を包み、マントをはおった娘に

目を細め、笑顔を作った王は己のせいで、旅立たせる娘を抱きしめた。



「なんて美しい女剣士様だろう。

 愛しいウルル、おまえを旅に出すなんて父は悲しみで胸が締め付けられる。

 どうか、お前が無事愛する者を見つけられる事を祈っている。」


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