ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
勢いよく階段を駆け下り、玄関のドアを開ける。
こんなにオレをイラつかせるヤツはひとりしかいねーし。
ソイツはドアの先で、涼しげに笑っていた。
「よっ!電話でねーとか、ひどくね?」
コイツの名前は田原敦(タハラアツシ)
3年前にこの町から引っ越していった、オレの腐れ縁。
昨日この町に戻ってきたらしい。
で、昨日からずっと電話の嵐。
おかげで睡眠不足だけどな!!
「オマエだから別にいいんだよ!!つーか、ずっと鳴らすな!!」
「えー?そんな鳴らしてなくね?」
「10分おきに鳴らすバカがどこにいる!?」
「コレでも待ってやったほう!」
「どんだけ短気なんだよ!?」
ちなみにコイツといると、ホント疲れる。