ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「そんなバカな敦には、あたしが教えてあげましょー♪」
花はニコッと笑って、屋上の手すりに手を掛ける。
きっといまから話すのは、瑞希の過去……
すごく大事なことを、あたしたちふたりは聞くんだ――…
――って、思ったのに!!
「あっ、菜々は瑞希の様子見てきて」
「えっ!?なんであたしだけ!?」
「菜々は瑞希に聞けばいいっしょー♪」
なんであたしは今すぐに聞けないのー!?
「ちょっとまて!!みーくんのところに行ったらなにされるかわかんねー!!」
「しないでしょ。バカ?」
「バカじゃねぇ!!アイツはマセガキなの!!マセてんの!!」
「あんたも一緒でしょーが!!」
花は鋭いツッコミを入れた後、あたしに向かって手を振った。
「いってらっしゃーい♪」
あたしに選択肢はないみたいです……