ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「バカじゃねぇし。アイツが過去のこと掘り返そうとするからだろっ」
「そーゆーの、バカって言うんだよー。
だいたい、敦がオマエのこと知ってるわけじゃないし
あんな態度とることはないんじゃないー?」
うっわぁ……
すごい大事な話しちゃってるよっ……
これ、あたしが聞いててもいいの……?
「ムカついたんだよ。
なんも知らねぇで、ヘラヘラ笑って!!
アイツがいなくなった後、オレがどんだけつらい思いしたか!!」
つらそうな瑞希の声に、あたしの胸はズキンと痛んだ。
「バスケだってっ…
オレだって、やりてぇわボケッ……」
だんだんと小さくなる声に、あたしはこれを聞いていていいのかという、罪悪感が生まれた。