ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「仲直り、したんだね」
昨日のことがまるでなかったかのような感じに見える。
「んー。なんかね、昨日敦が謝りに行ったみたぃ~」
花は嬉しそうに笑うと、あたしの手を握った。
急に握られて驚いたあたしは、花のほうに目線を向ける。
「いいヤツだよね、アイツら!」
「……うん?」
「仲が良くてうらやまだしぃ~」
「……だね?」
……え、えっ?
花がなにをあたしに伝えたいのか、全くわかんないんだけど!
返事が曖昧すぎるし!
……あっ。
もしかして、バレた!?
あたしがずるい女だってこと。
「菜々ってニブチンだよね(笑)」
「へ?」
ど、どういうこと??
目で訴えるも、笑われるだけで、なにもわからない。
「さて。瑞希っちのとこに行こうー!」