ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
あたしは自分の教室のドアを勢いよく開けた。
2-1。それがあたしのクラス。
前もってお父さんに教えてもらっていたのが不幸中の幸いだった。
「は、初めまして!転校してきた、柴田菜々です!!」
突然入ってきたあたしを見て、クラス中…先生さえもが、目を丸くしてあたしを見ている。
「柴田…転校早々、遅刻とはいい度胸だな」
「す、すいません……」
やっぱり遅刻した……。
そう思いながら頭を下げると、クラス中が笑いに包まれた。
……めっちゃ恥ずい////
先生に言われた席に行くまでに、何人もの人からサイコーと言われた。
い、意味わかんない…。
しかも、みんなずっとあたしのほうを見てるし…。
「よろしく」
「え?」
隣から声がして横を向くと、茶髪でいかにもヤンキーみたいな男の子が、あたしを見て言った。