ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*





あたしは自分の教室のドアを勢いよく開けた。


2-1。それがあたしのクラス。



前もってお父さんに教えてもらっていたのが不幸中の幸いだった。



「は、初めまして!転校してきた、柴田菜々です!!」



突然入ってきたあたしを見て、クラス中…先生さえもが、目を丸くしてあたしを見ている。




「柴田…転校早々、遅刻とはいい度胸だな」



「す、すいません……」




やっぱり遅刻した……。



そう思いながら頭を下げると、クラス中が笑いに包まれた。



……めっちゃ恥ずい////




先生に言われた席に行くまでに、何人もの人からサイコーと言われた。



い、意味わかんない…。



しかも、みんなずっとあたしのほうを見てるし…。




「よろしく」


「え?」



隣から声がして横を向くと、茶髪でいかにもヤンキーみたいな男の子が、あたしを見て言った。






< 14 / 230 >

この作品をシェア

pagetop