ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
……バカバカバカバカ!
今はそれどころじゃないじゃん!!
「瑞希、なんでこ……」
「コイツになんかしてみろよ。マジで殺すから」
あたしの言葉を遮り、なおもギャルを睨み付ける瑞希。
怖い。
怖すぎる。
「……っ。行くよ!」
ひとりのギャルがそう言うと、みんなぞろぞろとついていく。
だけどひとりだけ、
ひとりだけついていかなかった子がいた。
……友美。
友美はゆっくりとあたしを見る。
「……正樹」
そして、ぽつりと彼の────
正樹の、名前を口にした。