ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「……はぁ…」
授業中なのに、まったく集中できない。
正樹との電話で少しは元気が出た。
だけど、どうすればいいのかがわからない。
具体的にどういう行動にうつせばいいのか……
「ため息21回目」
「……えっ!」
瑞希が呆れたように言う。
あたし……そんなにため息ついてたの?
「……なぁ。あの女のことで悩んでんの?
……それとも、正樹ってヤツのこと?」
ジッとあたしを見つめる正樹に、なぜかわからないけど動揺した。
正樹は違うって言わなきゃ。
とか、
それは誤解だって。
……とか。
そんなことを思った。
「……違う。友美のことだから…」
なんでそんなことを思うのかなんて、わからない。