ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「……瑞希っ…」
「大丈夫……大丈夫だ」
やさしくあたしの背中をさすりながら、何度も大丈夫と言ってくれた。
それだけで、本当に安心できた。
「……瞬」
「なにー?」
「菜々、もっといて」
あたしを瞬くんに託すと、瑞希は男たちに睨みをきかす。
「あーあー。瑞希を怒らしちゃったー」
瞬くんは楽しそうに笑う。
笑ってる場合じゃないよっ……
このままケンカしたら……瑞希は…瑞希は……
「……負けちゃうよっ…」
だって相手は数人いるし、瑞希より身長高いんだよ?
「大丈夫だよー。瑞希は、無敵なんだからー」