ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「おもしろいくらい菜々にベタぼれねー」
「う、うるさいよ」
まだニヤニヤしている花を軽く睨んでから、あたしは瑞希とハゲ教師の間に割って入る。
「菜々っ!?」
「瑞希、クラス替えは仕方がないよ。落ち着こ?ねっ?」
優しく、優しく言ったつもりなのに、何故か瑞希の顔は歪んだ。
「菜々はオレと離れて寂しくねぇの?」
「……え?」
いやいやいやっ?
寂しいよ?
寂しいけどさ、これは仕方ないんじゃないの?