ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「友達なら今から電話でもすればいいじゃないか。そんなカリカリするな」
のん気にいうお父さん。
誰のせいよ、誰の。
呆れて何にも言えない。
友達に今から引っ越しますなんて、簡単に言える??
”離れる”そう考えると、寂しいという気持ちがこみ上げてきた。
それにあたしは……好きな人がいたのに…。
もう、彼と話すことも、会うことも、見ることもできなくなる。
「ヤダよ……」
ポツリと、お父さんとお母さんに聞こえない声で呟いた。
ジメジメとするリビングをでて、あたしは自分の部屋に向かう。
もう6月で、あたしは友達と、好きな人の4人でお祭に行く約束をしていた。
そのとき…告白するつもりだったのに……。
自分の部屋に着くと、あたしは机の上においてあったケータイを取る。