ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「ただいまー」
家に帰りリビングに入ると、いつの間にかダンボールがなくなっていて、スッキリしていた。
「あらお帰り。どう??
一生懸命片付けたの♪」
料理をしながら、お母さんは上機嫌。
いったいなにがあったんだろう??
「うん、すごい。
じゃあ、あたし宿題するから」
そう言って階段を上りかけたとき
「菜々!!」
呼び止められた。
「ごめんね??」
それはこの引越しに対してなのだろうか。
別にもう終わってしまったこと。
だから、そこまでもう気にしてはいない。
「べつに」
あたしは振り返らずそう言うと、階段を急いで上がり、部屋に入った。
階段を上るとき、足が重かった。