ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*



…覚えてるよ。


体育祭。


あたしは選抜リレーの選手だった。


毎日毎日練習して……正樹も手伝ってくれたっけ?


本番で見事あたしたち赤組は1位になり、そして優勝した。


それが嬉しくて、あたしはうれし泣きしたんだ。




「あれはうれし泣きじゃん!」



「でも、泣いたことには変わりないだろ?
電話のときも泣いてたらしいし??」




正樹に情報あげすぎだよー!!


今は離れている親友に聞こえるように、あたしは心の中で叫んだ。




「でも元気そうでよかった。そっちでもがんばれよ??」



「うん!」



「オレもたまにメールや電話もするし。つらいことがあったらこっちにでも戻ってこいよ!
オレらはまってるからよ!」



「……ありがと…」



正樹の言葉が素直に嬉しくて、あたしは泣いちゃったんだ。



「また泣いてるのかよ(笑)」



< 36 / 230 >

この作品をシェア

pagetop