ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
…覚えてるよ。
体育祭。
あたしは選抜リレーの選手だった。
毎日毎日練習して……正樹も手伝ってくれたっけ?
本番で見事あたしたち赤組は1位になり、そして優勝した。
それが嬉しくて、あたしはうれし泣きしたんだ。
「あれはうれし泣きじゃん!」
「でも、泣いたことには変わりないだろ?
電話のときも泣いてたらしいし??」
正樹に情報あげすぎだよー!!
今は離れている親友に聞こえるように、あたしは心の中で叫んだ。
「でも元気そうでよかった。そっちでもがんばれよ??」
「うん!」
「オレもたまにメールや電話もするし。つらいことがあったらこっちにでも戻ってこいよ!
オレらはまってるからよ!」
「……ありがと…」
正樹の言葉が素直に嬉しくて、あたしは泣いちゃったんだ。
「また泣いてるのかよ(笑)」