ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「あ――…やべ、完ぺき遅刻じゃね?」
誰も歩いてねぇし(笑)
人っ子一人いねぇってのは、こーゆーことだよな。
まぁ、遅刻魔のオレにとっちゃ、どーでもいいけど。
のんびりと歩いていると、目の前から急に女が飛び出してきた。
そして、ぶつかった。
「きゃっ!?」
うしろに倒れそうになった女の腕を、オレは掴んだ。
こうゆうのってめんどくせぇんだよな……
「あー……大丈夫?」
「あっ…大丈夫です……すいません」
オレのほうを見た女と、目が合った。
ドキンッ
なにこいつ……めっちゃかわいいじゃん。
オレが初めて”かわいい”と認めた女だった。