ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「よっ、瑞希おはよ!」
「おーっす」
菜々が転校してきて何日かたった。
いまだにオレが聞けないでいること。
それは、菜々の好きな男のこと。
まぁ、オレ、世にいうチキン……じゃねぇよ!
ティキンだ、ティキン!
だから聞けねぇだけだしっ。
「ねぇ、瑞希!」
「んー?」
席に着くと、隣の席の菜々がオレに話しかけてきた。
けっこー嬉しいぞ?お?
まっ、オレのことだし、着々と惚れさせて――…
「瑞希って、彼女さんいたんだね!」