ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
好きな人には、知られたくない。
他の人とキスしたことなんて…………
「まじ、なんかあった…??」
心配そうに言う彼の顔が浮かんで、思わず苦笑いをしてしまった。
こんなに心配してくれるなんて、すごく嬉しい。
思わず言ってしまいそうになるけれど、やっぱり言うことなんてできない。
「……お腹、痛くて…」
「……そか??」
「……うんっ…」
正樹に、初めて嘘をついた……
あたしの良心はズキズキと痛んだ。
「……なら、いいけどな」
「ごめんね??
ホントに……大丈夫」
ホントは大丈夫じゃないよっ……
どうしたらいいかわかんなくて、正樹のこと好きなのに、瑞希にキスされたときドキドキしちゃったし……