ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*




その後もなんとなく瑞希を避けたまま放課後を向かえ、あたしと花はあたしの家で女子会中。



「へーっ!菜々って、その正樹くんのことが好きなんだ!」


「う、うんっ……」



顔を赤くして俯くあたしを見て、花は笑った。



「反応ピュア!」


「う、うるさいなぁー…」


「でもあたし、菜々は瑞希とお似合いだと思ったのになぁー」




ドキンッ



あたしは何も言えず、ただ俯いたままジッと床を見た。



そんなこと言われたって、ムリだよ…



あたしが好きなのは……正樹で




瑞希の気持ちには、こたえられない……




「……なんかあったみたいだね」




顔を上げると、花が悲しそうに笑ってた。



「あたしたち、友達じゃん?
困ってることあったら、話、聞くよ?」






< 68 / 230 >

この作品をシェア

pagetop