ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
その後もなんとなく瑞希を避けたまま放課後を向かえ、あたしと花はあたしの家で女子会中。
「へーっ!菜々って、その正樹くんのことが好きなんだ!」
「う、うんっ……」
顔を赤くして俯くあたしを見て、花は笑った。
「反応ピュア!」
「う、うるさいなぁー…」
「でもあたし、菜々は瑞希とお似合いだと思ったのになぁー」
ドキンッ
あたしは何も言えず、ただ俯いたままジッと床を見た。
そんなこと言われたって、ムリだよ…
あたしが好きなのは……正樹で
瑞希の気持ちには、こたえられない……
「……なんかあったみたいだね」
顔を上げると、花が悲しそうに笑ってた。
「あたしたち、友達じゃん?
困ってることあったら、話、聞くよ?」