ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「オレ、このまま残るけどオマエは?」
「あっ……」
あたしも残る。
そう言いたいのに言葉が出ないのはきっと、これ以上一緒にいても瑞希を傷つけるだけだと思ったから。
思わせぶりな態度が一番よくないって、わかってるのに……
もう少しだけ、瑞希といたいって思ってる自分がいた。
「……あたしは、教室戻るね」
ぽつりと呟いて、あたしは屋上を出た。
教室に戻るなんて嘘。