ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「で?」
そう聞かれて、あたしは頭の中にひとりの男の子を浮かべた。
――はずだった。
だけど、浮かんできたのはいつも浮かんでくる男の子と……もうひとり。
「あ…れ…?」
どんなに頭を振ってみても、もうひとりの男の子は頭の中から消えてくれない。
なんで?
なんで……
瑞希が、でてくるの――…?
正樹と瑞希。
ふたりの顔が浮かんでいるあたしは、どっちが好きなのか――
わからなかった。
自分の気持ちが、わからなかった――。