ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!*完結*
「大丈夫だよ…。
離したりなんて、しないから…」
そう言うと、正樹は嬉しそうに笑った。
「ありがと」
さっきの不安げな顔は、なんだったのかな…?
理由を聞きたいって思うけど、聞いちゃいけないような気がする。
そう思うのはどうしてか、自分でもわからないけど…
「じゃ、映画見に行こうぜ!」
あたしたちは手をつないだまま歩き出す。
後ろから見た正樹の後姿は、ちょっぴりさみしそうに見えた。