ヤンキーぼーいが惚れた天然がーる!!＊完結＊

「ねぇ、正樹。そっちの学校はどうなの？」




すると、正樹は一瞬だけど顔を強張らせた。



だけどいつもの笑顔に戻ると



「ん？みんな仲いいよ」



何事もなかったかのように言った。



だけどその笑顔が、本物の笑顔には見えなくて、まるで作り笑いのような笑顔に見えたのは……あたしの気のせい？





「ねぇ、正樹……」



「あっ！あそこでなんかやってるじゃん!!行ってみようぜ！」



まるであたしに何かを聞かれるのが怖いかのように、あたしの言葉を遮った。




「正樹っ…！」



「行ってみようって。なっ？」




”聞かないで”



正樹の目が、そう言っていた。




「……うん…」



だから、頷くしかなかった。