オレンジ・ドロップ
「実はな、私立の推薦先を2つ候補に上げてあるんだ。お前にどっちがいいか選んでもらおうと思ってな」
この言葉で喜びも消えた
「推……薦?」
「あぁ、もう受付の最終日まで三日後なんだ」
「先生、都立と併願は……出来ないんですか? だって10月の模試で大丈夫だったら受けられる……って」
「まぁ、確かにこの間はそう言ったが、やはり9月の模試がな。受験は波があると危険だ。此処は、安全策をとったほうがいいと思うんだ」
「……」
せっかく頑張ったのに
こんなことになるなら夏休みもっと頑張ればよかったな?
何を思っても目の前に突きつけられた現実を変える事は出来なさそうだ
「どうする? 利島学園と順鳳高校と二つのうちどっちにする?」
二択しか……ないんだ
利島はあまりにもレベルの低いので有名だよ
じゃ、こっちの順鳳のがいいじゃん
「順鳳でお願いします」
「よし、決まり! 先生もこっちのほうがお前に合ってると思うよ」
この結果を
…喜んでいいのか
…悲しむべきか