オレンジ・ドロップ
  
 カミッチと一緒に玄関に向かう途中

 今日、初めて見る姿に呼びかける


 「Oちゃ~ん、一緒に帰ろ~」


 「二人は同じ教室だったの?」


 「うん♪」
 「一緒だったよ」

 カミッチと私は同時に言った


 「いいなぁ。私が受けた教室に知ってる人誰もいなくて凄く心細かったんだよ」


 「そっかぁ」


 「それはそうと、どうだった?」

 Oちゃん


 「楽勝~」

 カミッチ

  やっぱ頭いい人は違うね


 「数学だけ……自信ない、Oちゃんは?」


 「うん……まぁまぁかな?」


 「まぁ、終わったんだし後は結果待つだけだね♪」

 カミッチ


 「私はまだ都立試験残ってるけどね(苦笑)」


 「そうだったね、都立も頑張ってね」


 「ありがと~。発表までドキドキだね?」


 「うん。でも受かっても落ちてもここだけしか受けないからなぁ」


 「サヤ、単願でしょ? よっぽどの事がなければ大丈夫だって」


 「そうかなぁ?」


 「一緒に発表来ようね」


 「だね♪」




< 167 / 378 >

この作品をシェア

pagetop