オレンジ・ドロップ
カミッチと一緒に玄関に向かう途中
今日、初めて見る姿に呼びかける
「Oちゃ~ん、一緒に帰ろ~」
「二人は同じ教室だったの?」
「うん♪」
「一緒だったよ」
カミッチと私は同時に言った
「いいなぁ。私が受けた教室に知ってる人誰もいなくて凄く心細かったんだよ」
「そっかぁ」
「それはそうと、どうだった?」
Oちゃん
「楽勝~」
カミッチ
やっぱ頭いい人は違うね
「数学だけ……自信ない、Oちゃんは?」
「うん……まぁまぁかな?」
「まぁ、終わったんだし後は結果待つだけだね♪」
カミッチ
「私はまだ都立試験残ってるけどね(苦笑)」
「そうだったね、都立も頑張ってね」
「ありがと~。発表までドキドキだね?」
「うん。でも受かっても落ちてもここだけしか受けないからなぁ」
「サヤ、単願でしょ? よっぽどの事がなければ大丈夫だって」
「そうかなぁ?」
「一緒に発表来ようね」
「だね♪」