オレンジ・ドロップ

 社長に同い年の息子さんの存在を知ったところで、何らかの変化があるわけでもない

 今は未だ


 「あれ? てことはミッキーと同じ中学なんじゃない?」

 同期のなっちゃんこと那美恵さん


 「えっ!? そうなの?」


 「だって、学区一緒でしょ?」


 「……そうかも?」


 ここの和裁所は家から自転車で20分で着いてしまうご近所さんだからおそらく学区は一緒

 ……多分

 自信が無い


 8クラスもあったし、他のクラスの人まで覚えていない


 こんな他愛もない話をしているうちに休憩時間が終わる




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