オレンジ・ドロップ

 誰も入って来ないと思っいてたから、かなりビックリした


 「ミッキー!?」

 そして、なっちゃんも驚いている

 そりゃ、そうだよね
 
 まさか私が三角座りして、泣いてたなんて想像もしてなかっだろうし


 無理に笑顔を作る


 「どうしたの、こんな所で? もうすぐ休憩も終わるよ」


 「うん。なんでもない。さっ戻ろうか」


 努めて明るく答える 


 「あのさ、話したくなかったら聞かないけど、さっき社長が言ってた人って昔好きな人だったとか?」

 鋭い

 「……うん」

 不思議と自然に答えていた


 「何かあった?」


 「何もないよ」

  そう……何も。


 「休憩あと5分あるし、私でよければ言ってごらん? 少し楽になると思うけど……まぁ、無理には聞かないけどさ」




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