私の唇はキス魔に持って行かれました
キス魔×彼女

「…戻ろうよ、教室…着替えたいよー…」


どれくらい抱き締められてたか分からない
でも、そろそろ離してもらいたい…

慣れないドレス姿は疲れる
早く脱ぎたかった


「んー…、分かったよ。たしかに、この格好は疲れるしね」


そう言って離れる体
でも、手だけは離さない


「…私、逃げないよ?」

「知ってるよ。俺が繋ぎたいの」


真顔で霧夜くんは甘い言葉を吐く
そんな、霧夜くんの言葉に私の心臓は脈拍を上げて大忙し

…私、こんな霧夜くん知らない…

甘いよ…
このままじゃ、糖尿病になって死んじゃうよ
もしくは、心臓酷使で心停止するかもね…

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