私の唇はキス魔に持って行かれました

教室に行く前に更衣室に寄って、着替えを済ませる
そして、私より早く着替えを終えていた霧夜くんと合流して教室に向かった


「なんか、嫌な予感がするなぁ…」


教室の前まで来てそんなことを思う

龍宮さん、怖いなぁ…
修羅場とか嫌だなぁ…


「大丈夫。奈乃を傷付けるようなことするヤツが居たら、俺が許さないから…たとえ、女でもね」


頭を撫でながら霧夜くんは物騒なことを言った

"許さない"って何する気なの?
殴るとか痛いのは止めて欲しいなぁ…


「ほら、行くよ?」

「う、うん」


霧夜くんに手を引かれて、私達は教室に足を踏み入れた

< 102 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop