私の唇はキス魔に持って行かれました
「……好きっ…好きなの!」
必死の形相で霧夜くんに訴える龍宮さん
「それがお前の本当の気持ちでも俺は応えることは出来ない。…ごめん」
龍宮さんの気持ちに返事を返す霧夜くん
すると、龍宮さんは黙ってしまった
「……………よ…」
黙っていた龍宮さんが俯きながら何かを言った
「ん?」
聞き取れなかった霧夜くんが首を傾げると、龍宮さんの顔が勢い良く上がった
「あんたなんか好きじゃないわよ!バーカ!!」
いきなりの暴言に霧夜くんも私もクラスメイトもポカン顔
あれ?
数秒前に"好き"って言ったばかりだよね?
アレは幻聴だったの?