私の唇はキス魔に持って行かれました

首を傾げて二人のやり取りをながめていると、隣から矢野くんが状況説明してくれた


「ここ最近、古山さんと霧夜、龍宮さんの妨害で接点持てなかったでしょ?」


うん、そのせいで気持ちに気付けても言うこと出来なかった


「それの手助けをしたんだよ。未緒が。仮病を使ってね」


あ、だから最終公演の王子役が霧夜くんになってたの?

未緒が…チャンスをくれた
そーゆうことだったんだ

私は嬉しくなり未緒の背中に抱きついた


「ぅわあ?!…って、奈乃?どーしたの?」

「ありがとう未緒っ!大好きっ!」


驚く未緒にぎゅーっと抱きつく


「ん。奈乃。私も大好きだよ?」


すると、体を反転させて真っ正面から抱き締め返された

< 108 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop