私の唇はキス魔に持って行かれました

「あ、えっと…」


…まさか、持ってくれるの?
私が戸惑っていると小藤霧夜くんがニヤリと笑った

そして、小声で言いました


「後で、ちゅう1回ね」

「っ?!!!」


このっキス魔っ!!!
2回も奪われてたまるかっ!!


「じ、自分で持つ!」

「却下で」


なんでじゃー!!

却下した小藤霧夜くんは軽い足取りで私の5m先に行ってしまった

私の荷物を持ってるにも関わらずこの差…
長身ってずるいっ!

そんなことを思いながら
軽くなった体で皆を追いかけた



< 17 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop