私の唇はキス魔に持って行かれました
「あ、えっと…」
…まさか、持ってくれるの?
私が戸惑っていると小藤霧夜くんがニヤリと笑った
そして、小声で言いました
「後で、ちゅう1回ね」
「っ?!!!」
このっキス魔っ!!!
2回も奪われてたまるかっ!!
「じ、自分で持つ!」
「却下で」
なんでじゃー!!
却下した小藤霧夜くんは軽い足取りで私の5m先に行ってしまった
私の荷物を持ってるにも関わらずこの差…
長身ってずるいっ!
そんなことを思いながら
軽くなった体で皆を追いかけた